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<2017新潟・山形の旅> 関川村の隣、村上市を観光(前編)

JR東日本 羽越本線 村上駅

新潟県関川村で、田舎暮らし体験施設を借りての関川村生活2日目。

この日は、関川村と関係が深いであろう、お隣の村上市を観光。

現に、前日の夕飯の買い出しに、村上市内のスーパーなどを利用していますので、関川村での生活に必要不可欠な街なのは確かです。

その関川村生活1日目の模様はこちら「<2017新潟・山形の旅> 今年も新潟県関川村へ

 

村上を歩いて観光

関川村の田舎暮らし体験施設から村上市街まで、車で20分ほど。

中央公民館跡地の駐車場に駐車し、村上散策の開始です。

安善寺

黒塀に囲まれた小路「黒塀通り」を歩くと「安善寺」があります。

願浄寺、浄念寺、経王寺、長法寺、西真寺、妙法寺とお寺が連なる寺町を抜けると、見学できる町屋が多くある通りに出ます。

九重園

何の計画もなく、たまたま目に留まった「御茶所九重園」さんに入ると、お店の方が「見学できますよ。」と、お店の中を案内してくれました。さらに、抹茶と和菓子を頂けるというので、本格的な抹茶と「早撰堂」さんの和菓子を広い和室で頂きました。

お店に入り、町屋の中を見学させていただき、抹茶と和菓子で休憩し、30分ほどゆったりと過ごさせていただきました。

最後に、滞在中にお茶が飲めるよう、ティーバッグの村上茶を購入。

店を出ようとすると、お店の方が、「村上めぐり」というチラシを持ってきて、近所の見学できる町屋を教えてくださいました。

 

≫「村上めぐり」というチラシ、村上市観光協会のサイトでダウンロードできます。
鮭・酒・人情 むらかみ」(https://www.sake3.com/

 

ということで、町屋めぐりへ

村上駅方向へ少し歩くと、「村上市コミュニティデイホーム」があり、ふらっと中に入ると奥から管理されている方が、これまたご丁寧に内部を説明してくださいました。

「村上めぐり」のチラシには載っていなかったのですが、「村上市コミュニティデイホーム」の方が、隣の鍛冶屋さんも見学できますよということで、お隣の「孫惣刃物鍛冶」さんへ。

孫惣刃物鍛冶 作業場

鍛冶屋さんを覗きこむと、今でも作業しているかのような作業場が目に飛び込んできました。

奥からご主人が出て来てくださり、お父様が作業していた様子を詳しく説明してくださいました。

孫惣刃物鍛冶 特注の機械

お父様が特注で設置した機械で、作業場内を斜めに張り巡らせているベルトを掛けかえることでギアチェンジとなり、叩く速さや強さを変えていたそうです。

ちなみに、ここの地名が「鍛冶町」だそうで、昔は鍛冶屋が沢山あったそうです。

 

続いてお伺いしたのは、「山上染物店」さん。

お店を覗くと、小物などを販売している昔からある染物屋さん。しかし、町屋の魅力や凄さはここだけではありません。

奥からご主人が出て来て、奥もどうぞと、お店の奥も見学させていただきました。

昔の様子や季節ごとの便利な点、不便な点など、町屋暮らしのことを詳しく聞かせていただきました。

 

続いてお伺いしたのは、染物屋さんの向かい、「吉川酒舗」さん。

見るからに昔からある酒屋さん。中に入ると、ご主人は忙しそうにお酒の荷造りをしていて、奥様は台所仕事をしていましたが、その奥様が台所から「どうぞ~」と。

お酒を買うわけでもなく、町屋を見学させていただくだけなのですが、こちらでもご丁寧に、そして詳しく、さらに専門的なことまで教えていただきました。

何やら、文化庁の職員が来て内部を見たところ、優れた技術で建てられたもので、大変貴重な建物だと言われたそうで、二階部分までの吹き抜けとなっている壁の造りが、耐震性も考慮された造りになっているとのことです。

簡単に言うと、単に平坦な壁ではなく、中央部分をわずかに膨らませた壁になっていて、縦横からの圧力に耐え、地震の際にもひびすら入らない造りになっているのだそうです。

奥様が、「寝転がって上を見てみなさい」ということで、床に寝転がりじっくりと上を見ると、その膨らみが確認できました。

普段の生活や管理の大変さなど、色々な話をしている中で、「関川村の渡邉邸も同じような壁の造りで、もの凄い豪邸だから見学するといいですよ。」とお聞きしたので、後日、見学することになっていたのですが、より楽しみになりました。

 

「山上染物店」さんと「吉川酒舗」さんも素晴らしい建築で、写真撮影したかったのですが、普段生活されている場所でしたので控えました。

普段生活されている場まで見学させていただいて、本当にありがとうございました。

 

町屋見学を終え、「吉川酒舗」さんのご主人と奥様がしきりにおっしゃっていたことが心に残っています。

「新しい技術もいいけど、日本に古くからある技術も素晴らしいので、無くなる前にしっかりと見ておいてもらいたい。」

確かにその通りだなと、強く、深く、思いました。

日本に古くからあるこれだけのものを知らない、見たこともないというのは、実にもったいないことです。

村上市に町屋があることは知っていましたが、九重園さんを始まりに、これほど何軒も見学し、それぞれの町屋で詳しくお話を聞かせていただけるとは、当初、思っておりませんでした。

成り行きに任せた散策でしたが、大変有意義なものになりました。

 

この後、トイレ休憩のため村上駅へ。

後編に続きます。

<<<2017新潟・山形の旅> 今年も新潟県関川村へ

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